糖尿病と診断されたらなぜ眼科受診が必要!?
皆さん、おはようございます。
今回はこのポストで投稿した通り↓
糖尿病と診断されたら、眼科を受診するよう言われます。これはなぜなのか解説します。
この記事を読むと、
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糖尿病網膜症について
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糖尿病でなぜ眼科受診が必要
が分かります。ぜひ登録して続きをお読みください。メルマガではこれ以外にも週に2-3個の目の健康に役立つ情報を発信しています。
糖尿病網膜症とは
糖尿病で眼科受診が必要になるのは、この糖尿病網膜症という合併症が起こる可能性があるからです。この糖尿病網膜症は腎不全、末梢神経障害と並んで、糖尿病の三大合併症の一つとして知られています。
しかし、糖尿病網膜症の早期の段階では自覚症状がないことも多く、自覚症状が出始める頃には進行している場合も少なくありません。また、成人の中途失明の原因としても上位を占めています。
そのため、早期発見や治療が非常に重要であり、学会でも糖尿病と診断されたら最低1年に1回の眼科受診が推奨されています。
糖尿病網膜症の症状
糖尿病網膜症の初期は、自覚症状が出づらいとされています。しかし、糖尿病網膜症が進行するとさまざまな症状が現れます。
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見えづらい
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かすむ
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視野が欠ける
などの見え方の症状が現れます。このような自覚症状が現れる場合は何らかの治療が必要になることが多いです。
糖尿病網膜症の治療
そんな糖尿病網膜症の治療ですが、糖尿病網膜症を治す治療はなく、いずれも出てきた症状に対する治療、あるいは進行を抑制するための治療となります。具体的には、レーザー治療、抗VEGF薬硝子体内注射、硝子体手術などを行います。
糖尿病網膜症が教えてくれること
糖尿病網膜症は実は目の病気以外のことを教えてくれます。
例えばこの論文によれば、
心臓や脳血管障害のリスクが糖尿病網膜症がない人に比べて、
軽症の非増殖網膜症+毛細血管瘤(+)があると、1.5倍
中等症の非増殖網膜症+出血/白斑(+)があると、2.2倍
より重症だと、2.4倍になるとされています。
目の血管は肉眼で観察できる唯一の血管とされ、目以外の情報を教えてくれます。
このように、糖尿病になったら眼科を受診することは、目の病気の早期発見に有効なだけでなく、糖尿病による心臓や脳血管障害のリスク把握にも有用であることが分かっていただけたと思います。
もしあなたが糖尿病と診断されているのに、まだ眼科を受診していなければ必ず眼科を受診してください。そして、まだ糖尿病と診断されていない人も、糖尿病と診断されたら眼科を必ず受診するようにお願いします。
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