レーシックは時代遅れ?高額近視治療で失敗しないために知っておくべきこと

レーシックに向いている人に共通する6つの特徴を紹介
ドクターK@眼科医 2023.06.04
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レーシックはそもそもLaser(-assisted) in Situ Keratomileusisの頭文字をとってLASIK(レーシック)と言い、「レーザー照射を用いて、眼球を操作せずに、角膜を彫り整えること」という意味があります。

実際にレーシックはエキシマレーザーという特殊なレーザーを用いて、角膜の形を変えることで近視や乱視、遠視を矯正します。

レーシックは比較的新しく、1990年にギリシャで世界初のレーシックが施行されました。その後、アメリカなど世界各地に広まり、日本でも2000年1月から厚生労働省に承認され、2008年には1年間で約45万件のレーシック治療が行われるようになりました。

レーシックは何となく悪いイメージがある?

これだけ多く行われていたレーシックでしたが、何となくレーシックに悪い印象を持ってしまっている方も少なくありません。
そのきっかけになったのが、「レーシック手術集団感染事件(別名:銀座眼科事件)」という事件です。

この事件は2008年9月~2009年2月にかけて東京銀座の銀座眼科で生じた事件で、経営効率および利益を重視し、基本的な衛生管理を行わず、雑な衛生管理下で手術を受けた639名のうち67名が感染症を引き起こしました。

きちんと衛生管理を行えば、頻度は0.1%未満であるはずの感染症が、通常の10倍以上である1%に感染症を引き起こしてしまいました。

この事件をきっかけにレーシックの全体的なイメージが低下し、自由診療のため経済的な影響も受けました。さらに、2013年に厚労省から重大危害についての注意喚起が発出され、2014年には1年間でレーシック治療は5万件前後になっています。

事件と厚労省からの注意喚起から、レーシックのイメージが悪くなった方もいます。しかし、適切なレーシックを行えば、快適な視力を実現できる治療法であることも事実です。実際に、眼科医の中にもレーシックを行っている眼科医も方います。

この記事でわかること

  • レーシックを受けられない人、3条件

  • レーシックに向いている人、6つの特徴

  • 感染症やドライアイを発症する確率

  • 合併症リスクについて

  • レーシックで満足した人と不満だった人、それぞれの体験談

  • 避けた方が良いクリニックの特徴と見分け方

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