目に殺虫剤が入った時の対処方法
Twitterでも呟いた通り、殺虫剤などが目に入った場合、水道水など流水で10分以上洗い流してください。もともと透明な角膜が濁ってしまい、後遺症が残る恐れがあります。また、必ず眼科は受診してください。
そんな時は流水で洗いましょう。2-3分ではダメです。10分以上です。その後は近くの眼科に電話して、受診してできるか確認して受診します。
茶目深くまで障害します。失明する可能性もあるので必ず眼科を受診して下さい。
ここからは少し詳しく解説します。
実は、この洗剤などが目に入ってしまうことを「化学眼外傷」といいます。
その他にも洗剤・有機溶剤・パーマ液などが誤って眼に入ってしまうと、この化学眼外傷となります。入る物質によって症状の程度は異なりますが、時に失明に至るようなケースもあります。
化学眼外傷の症状
化学眼外傷の直後には、結膜や角膜などに炎症が起こります。中には角膜の表面が剥がれたり(角膜上皮びらん)、角膜全体が白く濁ってしまう(角膜混濁)こともあります。特に、目に入った化学物質がアルカリだった場合、その影響は強くなることがあります。角膜深部、さらには眼の内部にまで障害を及ぼすこともあります。
軽症であれば治療によって、後遺症を残さずに回復することがほとんどです。しかし、重症の場合、眼球とまぶたが癒着(瞼球癒着)したり、角膜混濁などの後遺症を残すことがあります。これらが起こると視力が下がったり、正常な視機能を失ってしまったりすることもあります。
化学眼外傷の治療
Twitterでも書いた通り、病院を受診する前に、まずは目を開けたまま水道水などの流水で10分以上洗眼します。目には傷が付いていることもあり、開けたまま洗うのは痛いため、非常に難しいです。しかし、できるだけ化学物質を洗い流すことが何より重要です。洗眼が終わったら、なるべく早く眼科を受診してください。
軽症であれば外来治療で後遺症もなく回復しますが、重症であれば入院して手術を行うことがあります。
参考文献
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