あなたのその症状、ドライアイかも?
ドライアイの症状は目の乾きだけじゃない!
ドクターK
2025.08.26
読者限定
最近、「目が疲れやすい」「長時間パソコンやスマホを見ていると視界がかすむ」、そんな症状を感じていませんか?
その不快感、実はドライアイが原因かもしれません。
ドライアイは目が乾くだけの症状と思われがちですが、放置すると角膜に傷がついたり、慢性的な視力低下につながることもある身近ですが、重要な病気です。
ドライアイとは?
ドライアイとは、涙の量が不足したり、涙の質が悪くなったりすることで、目の表面がうるおいを保てなくなる状態を指します。
涙は油層・水層・ムチン層の3層からできています。この涙のバランスが保たれていることで、角膜や結膜が乾燥せず、クリアな視界が維持されます。
しかし、この涙の層に異常が生じると、目の乾きや疲れ、不快感だけでなく、視界のかすみや角膜への傷といったトラブルにつながります。
疫学からみたドライアイ
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日本では、40歳以上の3,294人を対象にした研究では、ドライアイの有病率は 男性12.5%、女性21.6% と報告されています。
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また、オフィスワーカーやスマホを長時間使用する人に多く、VDT症候群(パソコン作業による眼精疲労) の一因としても注目されています。
つまり、ドライアイは誰にでも起こりうる病気であり、決して珍しい病気ではありません。